vol.4「恩人」

2007.12.27

恩人佐藤先生
当時69歳であった母を亡くしこの9月で3年になる。
今も母に対する感謝は消えることはない。
当時入院中担当医以外に研修医として彼は母に誠意を持ち関わり対応してくれた。
母はそんな彼にたより。そして励まされ息をひきとった。
研修医という立場や肩書きでなく人間として彼は信頼できた。
母が息をひきとり横たわる病室に彼は仕事の途中聞きつけ訪れてくれた。
病室に来てくれた彼の姿を見たとき自然と彼に近づき
抱き合い泣いた。どこに身内でもない研修医が共に涙を流し泣いてくれるであろう。
その場面を思うと今も涙がでる。
当時独身だった彼も今では結婚し一児の父となった。
今は武蔵野の赤十字病院に在籍し救急医療という厳しい分野に自ら希望し勤務している。医者もそして絵描きも人間である。
私は世界は違えどこいう人間とつながりたいと思う。