vol.9「成人式」

2008.01.12

今日以前の教え子たちの成人式後の集まりに参加した。この子達は、私が教師を退職する3年前の卒業生たちになる。今から5年前の事を思い出しながら今の成長した生徒たちの姿を見る事ができてすごくうれしかった。この子たちは今から社会に出ていろいろな人々と出会い、そして喜びも悲しみも味合う事であろう。そしてどうか最後には自分の人生はこれで良かったと思える人生を生きてほしいと思う。
そんな彼らに今、私から送れるメッセージがあるとすれば、それは私自身の生きる姿でしかないと思っている。「こんな44歳のおっさんでも、今も絵描きとして夢を追い続けている。おまえらも自分の夢を持ち生き続けてほしい」と伝えた。
そして教え子たちにいつもこう聞く。「おまえらから見て俺（先生）は、今も前を向いて走れているか？」と。子どもたちは本当に正直だ。やんちゃな子も、目立たぬおとなしい子たちも、表現の仕方こそ違えど、正直である。こんな子たちと喜び、とことん悩みそして過ごしたあの時代が今も私を支えていると感じる。
絵描きとしてどこまで表現できるかはわからないが、命ある限り継続し表現したい。そして子どもらに対し、ありのままの姿を見せられたらと思う。そんなすべての子どもたち、そして今日の成人たちに感謝している。ありがとう、そして御成人おめでとう。