vol.59「ありがとう」
2012.9
先日の東急個展で来場してくれた親子(娘さん中2とおかあさん)
少し見覚えもあるお顔、、、声をかけると以前違う会場で見て下さっていた。
今回娘さんの夏休みの宿題で、自分の好きな絵を調べる課題が出たとのこと。
その絵に、私の絵を調べる事にし、ネット検索し、今東急で個展をしている事を知り、会場まですぐに来てくれたと言う事でした。
巨匠でもない私の絵に関心をもってくれただけでも、うれしかったのに、この子は私の絵を自分のお金で買いたいと言ってくれた。
高額な買い物、最終お母さんと半分づつ出し購入することとなった。
中学生が自分の感性で選び、身銭を使っても絵を購入してくれた事に、驚き感動した。その絵がその子にとって、ずっとエールを送り続ける事を願う。そしてこれからも年の差こそあれど、共の成長し続ける事を約束した。
話は少し変わるが、自分自身が何か通して成長し続ける為には、時間も、お金もかかる。「よくどうすれば絵が上手になりますか?」という質問を受ける事があるが、私も教えて欲しい、けれど下手なりにも、時間とお金をすべて絵のためにかけて来た。
自身の身を切らず要領よく技術も精神も獲得することはできない。
自己投資するこの子の感性は、自身を成長させるに違いない。
私の絵は、それに値したか、、精進し続けるしかない。
「ありがとう」