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麦通信

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vol.62「清掃員画家ガタロの30年」

2013.04.25

清掃員画家ガタロの30年 「"清掃員画家"ガタロの30年」という番組を見た。
同じ画家として番組を見てしまうが、結局「人間」だと感じる。
技術や経験も大切ではあるが、人間としての根本的に大切な何かがある。言葉で上手く表現できないが、それがないと芸術も表面的なもので終わる、短い時間で見つけられるものではない、長く生きればわかるものでもない。地位、名誉、金だけでは決して解決のつかない生き方の問題、それが技術を超えてすべて絵に出る。
社会に背を向けるつもりはない、しかし社会が認める立派な社会人になりたいわけでもない。
ガタロさんのように、深くモノを見つめ感じ表現しようとする画家としての感性に一歩でも近づきたい。

追伸
ガタロさん画集「清掃の具―素描集」が放送後完売となり、再販したらしい。良かったと思う反面、なぜいつもこうなのかと悲しくも思う、私自身も放送で知ったのだから同じだけれど、、
彼の人生の中ですれ違った多くの人々は彼をどう見ていたのだろう、その時人々は彼の絵を見つめようとしたのだろうか?
時代は違えどゴッホは死ぬまで見つめられる事はなかった
しかし今展覧会では多くの人で、まともに絵も見られないほどである。